【意味】
懇ろ (ねんごろ)とは、心をこめて、あるいは心底からするさま。熱心であるさま、親身であるさま。また、手あついさま。
【名前の由来語源・成り立ち】
懇ろ (ねんごろ)の名前の由来語源について、上代の「ねもころ」が「ねむころ」、さらに「ねんごろ」と変化したもの。本来は心をこめて思ったり、つぶさに見るさまをいった。
語源については、「ね(根)」+「もころ(如し)」か、「ね(根)」+「も(助詞)」+「ころ(凝)」と言われており、どちらも「根が絡み合う如く密に」という意味になるが、「ねんごろ」の語の意味の重点は「密に」の部分であるから、「凝る」が含まれる後者の説のが妥当であろう。
【使い方・用例・実例】
*尋常小学読本〔1887〕〈文部省〉七「信長は、大に喜び、『汝は、昔の藤吉には非ず』と云ひて、ねんごろにもてなしたり」
【漢字辞典】
「ねんごろ」を漢字で書くと「懇ろ」と表記する。