【意味】
にべもないとは、愛想や愛嬌がない。思いやりがなく、そっけない。
【名前の由来語源・成り立ち】
にべもないの名前の由来語源について、「にべ」とは「にべにかわ(鰾膠)」の略で、海水魚ニベの浮き袋から作るにかわのこと。鰾膠は粘着力が強いことから、転じて、他人対して示す愛想、愛嬌の意となった。
多くの場合、「にべもなく断られた」のように否定の形は意味合いで用いられる。
【使い方・用例・実例】
*或る女〔1919〕〈有島武郎〉前・二〇「話に身を入れようとするのを、葉子は膠(ニベ)もなく遮って」
*鳥獣戯話〔1960〜62〕〈花田清輝〉三・二「にべもなく一蹴されてしまった信虎の絶望が、どんなに深いものであったか」
【漢字辞典】
「にべもない」の漢字表記は不明。