【意味】
狼煙 (のろし)とは、戦時、遠方の者に緊急連絡や合図を送るために、火を焚いて上げる煙のこと。
【名前の由来語源・成り立ち】
狼煙 (のろし)の名前の由来語源について、「のろ」は野良、「し」は気、あるいは火の意。古く中国では、燃やすと風が吹いてもまっすぐに立ちのぼるという狼の糞を用いたことから「狼煙(ろうえん)」といい、表記はその漢語を当てたもの。
中世以後用いられる言葉で、それ以前は「とぶひ(烽火)」と言われていた。「のろし」に「烽火」を当てて書くこともある。
【使い方・用例・実例】
*女工哀史〔1925〕〈細井和喜蔵〉一三・三八「時たま健全な組合的運動が烽火を挙げても、此の目茶苦茶者のために直ぐもみ消されなければならなかった」
【漢字辞典】
「のろし」を漢字で書くと「狼煙」と表記する。