【意味】
伸るか反るか (のるかそるか)とは、成功するか失敗するか、成否を天に任せて、思いきってやること。いちかばちか。のるかふぞるか。
【名前の由来語源・成り立ち】
伸るか反るか (のるかそるか)の名前の由来語源について、もとは、矢作りの用語。矢柄は細い竹で作るが、太さが均等でまっすぐでないと、思う方向に飛ばない。
そこで、伐り出した竹を型にはめて矯正し、乾燥させるが、竹がまっすぐに伸びているか反ったままか、使い物になるかならないかは、型から取り出すまでわからない。
そこから、一か八かの意味が生じたもの。また一説には、博打の用語で、勝つか負けるかの意味で「乗るか逸(そ)るか」といったことからともされる。
【使い方・用例・実例】
*あらくれ〔1915〕〈徳田秋声〉九九「乗るか反るか、お上さんはここで最後の運を試すんだよ」
*鳥獣戯話〔1960〜62〕〈花田清輝〉二・三「のるかそるかの決戦を試みた」
【漢字辞典】
「のるかそるか」を漢字で書くと「伸るか反るか」と表記する。