【意味】
おだを上げるとは、何人か集まって得意になって勝手なことを言う。むだ話に気炎をあげる。
【語源・由来・成り立ち】
おだを上げるの語源・由来について、「おだ」は「お題目」の略と言われる。「あげる」は「声を上げる」と同じ意味で、「おだをあげる」はお題目を唱えること。相手をかまわずお題目を唱えることから、勝手な熱を吹くという意味になったとされる。昭和初期のころから使われ出したとされる。
【実例・用例】
*ガトフ・フセグダア〔1928〕〈岩藤雪夫〉一「『オダ上るない』私が横から喋った。」
*負け犬〔1953〕〈井上友一郎〉「変な屋台や飲み屋を覗いて、ろくでもない顔馴染とおだをあげるのも止さうと思った」
【漢字辞典】
「おだをあげる」を漢字で書くと「おだを上げる」と表記する。