【意味】
目論み(もくろみ)とは、計画すること。計算すること。また、その計画、計算。
【語源・由来・成り立ち】
目論み(もくろみ)の語源・由来について、動詞「もくろむ」の連用形が名詞になった言葉。「もくろむ」は漢語の「目論(もくろん)」を動詞化したものといわれる。ただし、中国の「目論」にはたくらむという意味はない。
他の説として、「囲碁(いご)」を打つときに、どちらか勝つか負けるかを知るために、碁盤の目について十分に計算することの比喩から派生したとされ、物事についてよく計算し、十分に考えをめぐらせる意味になったとされる。目論みの「もく」は一目、二目などの「もく」であるが、「ろみ」の部分は不明である。
【実例・用例】
*米欧回覧実記〔1877〕〈久米邦武〉二・二七「凡そ一の工事を打点(モクロミ)するには、先づ其図を画き、之に就て其工事を吟味し、已に遺慮なきに至りて、猶慎みを致し雛形を製す」
*小説神髄〔1885〜86〕〈坪内逍遙〉下・小説法則総論「寔(まこと)にしかるべき目論見(モクロミ)にして」
【漢字辞典】
「もくろみ」を漢字で書くと「目論み」と表記する。