【意味】
おためごかしとは、相手の利益をはかるように見せかけて、実は自分の利益になるようにはかること。御為尽(おためずく)。じょうずごかし。「御為倒しの親切」「御為倒しを言う」。
【語源・由来・成り立ち】
おためごかしの語源・由来について、「お為」とはお為という意味の「ため」に丁寧化の接頭語「お」が付いたもので、目上の人に対してその利益をはかること。
「ごかし」は転がす、だます、ごまかしで自分のものにするという意味の動詞「こかす」の連用形「こかし」が濁音化したもの。
「〜ごかし」は近世、種々の名詞や動詞の連用形に付いたが、「おためごかし」のほか「親切ごかし」などは今も使われる。
【使い方・実例・用例】
*人情本・仮名文章娘節用〔1831〜34〕後・五回「お為ごかしのその異見、聞たくもねへ」
*社会百面相〔1902〕〈内田魯庵〉電影・二「此騒動に乗機(つけこ)んで早速お利益(タメ)ごかしを陳べて国王を丸め込む」
【漢字辞典】
「おためごかし」「お為ごかし」を漢字で書くと「御為倒し」「御為ごかし」と表記する。