れっきとした【歴とした】

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【意味】

れっきとしたとは、ととのっていて立派なさま。確かであるさま。
※「歴(れっき)」とは、確かなことという意味。

【語源・由来・成り立ち】

れっきとしたの語源・由来について、「歴(れき)とした」を促音化して強めた語である。「歴」には「歴々」「歴然」などのように「明らか」の意味があり、この「歴」をもとにしてつくられた語とされる。

「歴とした」の「と」は、「堂々と」「りんと」などの「と」と同じく、形容動詞の連用形語尾の性格を持つが、この語の場合はその他の活用形がほとんど使われていない。

【実例・用例】

*浮雲〔1887〜89〕〈二葉亭四迷〉一・二「留守を守る女房のお政は〈略〉歴(レッキ)とした士族の娘と自分ではいふが」

*坊っちゃん〔1906〕〈夏目漱石〉一一「是でも歴然(レッキ)とした姓もあり名もあるんだ」

【漢字辞典】

「れっきした」を漢字で書くと「歴とした」と表記する。

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