【意味】
狼狽とは、思いがけない出来事にあわてふためくこと。どうしてよいかわからず、うろたえ騒ぐこと。
【名前の由来語源・成り立ち】
狼狽の名前の由来について、「狼」も「狽」もオオカミの一種。「狼」は前足が長く後足は短いが、「狽」はその逆で、常にともに行き、離れれば倒れるので、あわてうろたえるというところから、狼狽と呼ばれるようになった。
【用例・実例】
*吾輩は猫である〔1905〜06〕〈夏目漱石〉四「従って円転滑脱の鈴木君も一寸狼狽の気味に見える」
【漢字辞典】
「ろうばい」を漢字で書くと「狼狽」と表記する。