【意味】
老婆心とは、老婆が子や孫をいつくしむように、師が弟子をいつくしみ導く親身な心遣いのこと。また、必要以上に世話をやこうとする気持をへりくだっていう語。
【名前の由来語源・成り立ち】
老婆心の名前の語源は、仏教用語の「老婆心切」から来ている。
年をとった女性は、人生経験が豊富なため、子や孫に余計な忠告をしたり、世話を焼きがちだったりするところから、老婆心というようになった。
自ら度を越しているかもしれないが、という気持ちで、へりくだって使われる。
【用例・実例】
*自然といふこと〔1965〕〈唐木順三〉「この問答に対しての道元の老婆心はまことに親切である」
【漢字辞典】
「ろうばしん」を漢字で書くと「老婆心」と表記する。