サボテン/仙人掌/覇王樹【さぼてん】

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【意味】

さぼてん(仙人掌)とは、サボテン科の植物の総称。アメリカ大陸原産。

【語源・由来・成り立ち】

さぼてん(仙人掌)の語源・由来について、一説に、ポルトガル語でせっけんの意味のサボン(sabao)に「手」がついて「サボンテ」が変化した語という。

江戸時代に日本で書かれたいくつかの書物にはこの植物が油を落とす旨が書かれており、石けんの「サボン」のイメージが重なって「サボンて」が転化して「サボテン」というようになったと考えられる。

「仙人掌」と書くのは漢名からの当て字で、その形状から仙人のてのひらに見立てたもの。

【実例・用例】

*草枕〔1906〕〈夏目漱石〉一一「近寄って見ると大きな覇王樹(サボテン)である」

*桐の花〔1913〕〈北原白秋〉感覚の小函「私の心をまた小さな仙人掌(サボテン)の刺のうへに留らせ」

【漢字辞典】

「サボテン」を漢字で書くと「仙人掌」「覇王樹」と表記する。

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