蔑む/貶む【さげすむ】

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【意味】

蔑む(さげすむ)とは、見下す。軽蔑する。

【語源・由来・成り立ち】

蔑む(さげすむ)の語源・由来について、大工が墨縄(すみなわ)におもりを付けて垂直につり下げ、柱などの傾き具合を測ることや、その道具そのもののことを「さげすみ(さげずみ)」(下墨)と言い、これが動詞になったのが「さげすむ」である。

この「さげすむ」は「下墨(さげすみ)」をする、つまり、墨縄によって柱の傾きを調べることである。そこから物事を広く見積もる・推し量る意味が派生する。

軽蔑の意味が生まれたのは、「下げ」に引かれ、貶す(おとす)意味となったとされる。

【実例・用例】

*自然と人生〔1900〕〈徳富蘆花〉写生帖・雨後の月「眼と唇の何処やらにそれはそれは冷たい軽蔑(サゲ)すむだ色を見せて」

*悪魔〔1903〕〈国木田独歩〉一「君ばかりじゃあない、私まで卑下(サゲスマ)れるからねえ」

【漢字辞典】

「さげすむ」を漢字で書くと「蔑む」「貶む」と表記する。

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