細君/妻君【さいくん】

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【意味】

細君(さいくん)とは、妻ののこと。

【語源・由来・成り立ち】

細君(さいくん)の語源・由来について、「細」は小さいという意味。一般的に「小生」は、自分をへりくだっていうのと同じで、元来は他人に対して自分の妻をへりくだっていう際に用いられた。

これが次第に変化していき、他人の妻にもいうようになり、「妻君」とも書かれるようになった。意味も「父君」などの連想から、他人の妻に敬意を表して用いられることもある。

【実例・用例】

*安愚楽鍋〔1871〜72〕〈仮名垣魯文〉初「なんでも北里のお茶屋の妻君(サイクン)かさもなけりゃあ山谷堀あたりの船宿の女房かしらん」

*浮雲〔1887〜89〕〈二葉亭四迷〉三・一七「近ごろは頼まれて、一夜はざめに課長の所へ往て、細君と妹に英語の下稽古をしてやる」

【漢字辞典】

「」を漢字で書くと「細君」「妻君」と表記する。

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