【意味】
五月雨(さみだれ)とは、梅雨。
【語源・由来・成り立ち】
五月雨(さみだれ)の語源・由来について、「さつき(五月)」の「さ」に、雨が降る意味の「みだれ(水垂れ)」が合体してできた言葉であり、「さつきあめ」ともいう。
意味は梅雨のことだが、五月雨は雨そのものを指していうのに対して、梅雨は雨とその時期の両方をいう。五月雨と書くのは、陰暦五月ごろの長雨をさすからである。
【実例・用例】
*源氏物語〔1001〜14頃〕花散里「さみだれのそらめづらしくはれたるくもまにわたり給」
*大鏡〔12C前〕五・道長上「花山の院の御時に、五月しもつやみに、さみだれもすぎて、いとおどろおどろしくかきたれ雨のふる夜」
【漢字辞典】
「さみだれ」を漢字で書くと「五月雨」と表記する。