【意味】
さもしいとは、心がいやしい。
【語源・由来・成り立ち】
さもしいの語源・由来について、漢語「沙門(さもん)」を形容詞化した言葉である。「沙門」はサンスクリット語で僧侶を意味する「sramana」を音写した語であり、托鉢僧(たくはつそう)のみすぼらしいところから、心がいやしいという意味になった。
ほかに「様(さま)+悪し(あし)」が合わさって「さもしい」と変化した説がある。
【使い方・実例・用例】
*浮世草子・好色一代男〔1682〕二・三「さなきだに思ひもよらざるに、二人の子も有事を、さもしき御こころざしと耻しむるをも顧ず」
*平凡〔1907〕〈二葉亭四迷〉一七「卑(サモ)しい事を言ふやうだが、其日の弁当の菜(さい)は母の手製の鰹節でんぶで」
【漢字辞典】
「さもしい」の漢字表記は不明。