【意味】
三下(さんした)とは、取るに足らないやつ。ちんぴら。三下奴(さんしたやっこ)。さんしたやろう。
【語源・由来・成り立ち】
三下(さんした)の語源・由来について、下っ端の博徒をさす「三下奴(さんしたやっこ)」の略語である。
「三下奴」の語源については、バクチ用語で、数字な三はおよそ勝てない目で最高点の九に遠いが、さらにその三より下なら二と一しかなく、全然問題にならない奴という意味である。
【実例・用例】
*滑稽本・浮世風呂〔1809〜13〕三・上「あほらしうて、対手(あひて)になられんはい。なんぞと三下(サンシタ)に見てゐるはな」
*如何なる星の下に〔1939〜40〕〈高見順〉六・帽子の下に頭がある「眼の下を真黒にした三下(サンシタ)風情の男」
【漢字辞典】
「さんした」を漢字で書くと「三下」と表記する。