【意味】
算を乱す(さんをみだす)とは、ちりぢりバラバラになる。
【語源・由来・成り立ち】
算を乱す(さんをみだす)の語源・由来について、「算(さん)」は算木(=計算や占いに用いる棒)のこと。ある意味をあらわすように並んでいた算木をバラバラにしてしまうことで、隊列や秩序をもってならんでいたものが無秩序になることをあらわす。
【実例・用例】
*幸若・屋嶋軍〔室町末〜近世初〕「軍乱の事なれば、手負ひ・死人のふしたるはさんをみだした如くなり」
*歌舞伎・有松染相撲浴衣(有馬猫騒動)〔1880〕五幕「四辺を見れば四人の者算(サン)をみだせし此の死骸」
【漢字辞典】
「さんをみだす」を漢字で書くと「算を乱す」と表記する。