然らば【さらば】

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【意味】

さらばとは、別れるときの挨拶の言葉。

【語源・由来・成り立ち】

さらばの語源・由来について、もともとは武士言葉の「左様ならば、これにてお暇(いとま)仕(つかまつ)る」が省略されていき「さようなら」「さよなら」になった。同様の意味の「さらば」も「然らばこれにて」が語源と武士言葉ですでに省略形になっている。

中世後期では「さらばさらば」と重ねた言い方が多く見え、さらに近世中期には「さらばの鳥」のような名詞的用法が生じ、打ち解けた間柄で用いる町人言葉「おさらば」もあらわれた。
近世後期になると「さようならば」から生じた「さようなら」が一般化したが、近代以降は文語的な表現として「さらば」が用いられている。

【使い方・実例・用例】

*竹取物語〔9C末〜10C初〕「さらばいかがはせん。難き物なり共仰せごとに従ひて求めにまからん」

*源氏物語〔1001〜14頃〕帚木「親もなくいと心細げにて、さらばこの人こそはと事にふれて思へるさまもらうたげなりき」

【漢字辞典】

「さらば」を漢字で書くと「然らば」と表記する。

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