更紗/沙羅紗(さらさ)

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【意味】

更紗(さらさ)とは、人物・花鳥・草木・獣・幾何学模様などを、数色の色彩で手書きや型染めにした金巾(かなきん)や綿布。

【語源・由来・成り立ち】

更紗(さらさ)の語源・由来について、インドの港スラト(Surat)が語源であるとされているが、「スラト」と「サラサ」の音韻には差があるため意見がわかれている。

またポルトガル語のsaraçaが語源であるとする説もある。ほかに16世紀末の『東方案内記』に、綿布の名としてsarasoあるいはsarassesという記述があり、これが語源であるとする説もある。

【実例・用例】

*吾輩は猫である〔1905〜06〕〈夏目漱石〉四「下女が更紗の座布団を床の前へ直して」

*暗夜行路〔1921〜37〕〈志賀直哉〉二・三「美しい更紗(サラサ)の布を」

【漢字辞典】

「さらさ」を漢字で書くと「更紗」「沙羅紗」と表記する。

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