【意味】
さらさらとは、少しも。一向に。
【語源・由来・成り立ち】
さらさらの語源・由来について、副詞「さらに」の語根「さら」の重なったものである。
現代語の「さらさら」は否定強調にのみ用いられるが、これは近世頃から見られる否定強調に用いた「さら」を反復し強調して生じたもの。
【実例・用例】
よく使われる用例として「さらさら〜ない」と否定語と一緒に使われる。
*鳥獣戯話〔1960〜62〕〈花田清輝〉一・一「弁護しようというつもりなど、さらさらない」
*母子像〔1972〕〈金井美恵子〉「うとましくこそあれ、さらさら興味なんて持てませんでした」
【漢字辞典】
「さらさら」「サラサラ」を漢字で書くと「更々」「更更」と表記する。