【意味】
猿股(さるまた)は、腰から股のあたりを覆う、男性用の短い下ばき。
【語源・由来・成り立ち】
猿股(さるまた)の語源・由来について、明治時代にできた語であり、「マタシャレ」という袴の一種を逆さに読んだ説。
さらに、一部の地方で使われていた「キャルマタ」という言葉から派生した説があるものの、「猿股引(さるももひき)」の略語としてすでに江戸時代に使われていた。
【実例・用例】
*雑俳・智慧くらべ〔1868〕「用心きびしう・下女の猿股笑ふ蚊焼き」
*吾輩は猫である〔1905〜06〕〈夏目漱石〉七「さあ猿股が出来ると世の中で幅のきくのは車夫許りである」
【漢字辞典】
「さるまた」を漢字で書くと「猿股」と表記する。