猿芝居【さるしばい】

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【意味】

猿芝居(さるしばい)とは、すぐ見透かされるような、浅はかなたくらみ。

【語源・由来・成り立ち】

猿芝居(さるしばい)の語源・由来について、本来は猿に芸を仕込み、かつらや衣裳を着けて歌舞伎役者のマネをさせる見世物のことで、「猿歌舞伎」とも称した。

転じて、下手な演劇をあざけていう用法を派生し、さらに見え透いたたくらみをあざげる言葉となった。

【実例・用例】

*浅草日記〔1930〕〈川端康成〉「薄っぺらな男の好みにおだてられて、猿芝居(サルシバヰ)をしてゐる、その嘘ばっかりのうはべが見え透いて、私はつらくなる」

*十五年間〔1946〕〈太宰治〉「君たちのサロンは、猿芝居だといふのはどういふわけか」

【漢字辞典】

「さるしばい」を漢字で書くと「猿芝居」と表記する。

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