【意味】
薩摩守 (さつまのかみ)とは、無賃乗車をする人。または無賃乗車の行為自体の俗称。
【語源・由来・成り立ち】
薩摩守の語源・名前の由来について、薩摩守とは本来、薩摩国の国司という職のことだが、「平家物語」に出てくる薩摩守平忠度(たいらのただのり)を「ただのり」に掛けて、乗り物にタダ乗りすることをいうようになった。この人物は平清盛の弟、平忠度の事である。
渡し舟をただ乗りしようとする僧を題材とした「薩摩守」という演目の狂言も語源の一つと考えられる。
【使い方・実例・用例】
*韓国の対外外交だって、奇しくもキセルの隠語である薩摩守、平忠度の一首 “行き暮れて木の下陰を宿とせば花や今宵の主ならまし”そのままである。
【漢字辞典】
「さつまのかみ」を漢字で書くと「薩摩守」と表記する。