鞘当て/さや当て【さやあて】

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【意味】

鞘当て(さやあて)とは、一人の女性を、二人の男性が争うこと。

【語源・由来・成り立ち】

鞘当て(さやあて)の語源・由来について、「鞘当」は武士が道ですれちがうときに、刀の鞘が当たることで、これがもとの争いをいった。歌舞伎では、二人の武士が遊女を争って鞘当てするという趣向が流行り、やがて女をめぐる男の争いを意味するようになった。

【使い方・実例・用例】

よく使われる用途は「恋の鞘当(こいのさやあて)」がある。恋敵同士が争うという意味である。

*重右衛門の最後〔1902〕〈田山花袋〉八「若者と若者との間にその娘に就いての鞘当(サヤアテ)が始まる」

*贈り物〔1966〕〈丸谷才一〉「ああいう忙しいなかで、せっせと恋愛したり、恋のサヤアテをしたりする」

【漢字辞典】

「さやあて」を漢字で書くと「鞘当て」と表記する。

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