背広/セビロ【せびろ】

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【意味】

背広とは、男子の平常用洋服。折り襟で腰までの丈の上着と共布で作ったズボンを一組みとしたもの。

【語源・由来・成り立ち】

背広の語源・名前の由来について、慶応三年(一八六七)の福沢諭吉「西洋衣食住」に「丸羽織 ビジネスコート」とあり、図とともに「丸羽織は一体職人などの衣服なれども高貴の人にても自宅に居るときか又は外へ出るときにも着ることあり」の説明がみえ、これが現在の背広にあたるものと思われる。

漢字表記例は明治六年(一八七三)「改服 裁縫初心伝」の平服図の注記に「俗に脊広ヒダ取と云」と記されているのが古い。

語源については、背筋に縫目がないところから背広の義、英語sack coat の訳語でゆったりした上衣の意、市民服の意の英語civil clothes から、セビロ服を売りだした店のあるロンドンの高級洋服店街Savile Row から、良質の羊毛・服地の産地Cheviot から、などの諸説がある。

【使い方・実例・用例】

*大きめの背広が少し田舎臭さをかもしだしている。

【漢字辞典】

「せびろ」を漢字で書くと「背広」と表記する。

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