【意味】
石鹸(せっけん)とは、一般に汚れ落としの洗浄剤を指し、より化学的には高級脂肪酸の塩の総称である。
【語源・由来】
もともと織豊時代(一五七四〜九八)に南蛮貿易により渡来した。言葉としては挙例の「本草綱目」が古いが、元来灰汁を麦粉で固めたものを意味した。
江戸時代には、挙例の「物類品隲」が示すように、スペイン語あるいはポルトガル語由来の「シャボン」が常用語として使用されていた。
明治初期頃になると、漢語重視の風潮によって「石鹸」という表記が多用されるようになったが、シャボンと振り仮名が付されるのが普通であった。明治時代後半以降になって、漢字表記に基づく「セッケン」にとってかわられた。
【漢字辞典】
「せっけん」を漢字で書くと「石鹸」と表記する。