【意味】
台詞(せりふ)とは、役者が劇中で言うことば。せるふ。せれふ。
【語源・由来】
もともと、能や狂言の用語から一般化した言葉である。「せれふ(台詞)」の挙例「八帖花伝書‐三」に、「次第、みちゆき、付ふし、せれふ、かかるふし〈略〉あひの謡、出は、きり、かくのごとくのうたひわけ」と記されているように、能の中での謡の構成要素として挙げられている。
とくに狂言においてはせりふが中心であったところから、近世になると、広く相手のことばや、談判、きまり文句などの意味で使用されるようになった。
【漢字辞典】
「せりふ」を漢字で書くと「台詞」「科白」と表記する。