【意味】
幸せ(しあわせ)とは、幸運なこと。めぐり合わせ。運命。なりゆき。機会。よい場合にも、悪い場合にも用いる。「しあわす(為合)」の連用形の名詞化した語。
【語源・由来・成り立ち】
幸せ(しあわせ)の語源・由来について、「し合わす」の連用形「しあはせ」の名詞になった言葉。うまく合うようにする、つじつまを合わせるというような意味である。
室町時代になると、「しあはせ」が「なりゆき・運命」などの意味に用いられるようになる。室町末期から現在と同じく「好運」の意味で用いられるようになった。
【実例・用例】
*御伽草子・猿源氏草紙〔室町末〕「近きうちに、在京あるべきよし聞きてあれば、よきしあわせなり」
*尋常小学読本〔1887〕〈文部省〉六「かくの如きよき子を持ちて、学問をさせ、終に、よき仕合せになりたる老母の心は、いかばかり嬉しかりしことならん」
【漢字辞典】
「しあわせ」を漢字で書くと「幸せ」「仕合せ」と表記する。