七味唐辛子【しちみとうがらし】

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【意味】

七味唐辛子(しちみとうがらし)とは、香辛料のひとつ。唐辛子・黒胡麻・麻の実・山椒(さんしょう)・陳皮(ちんぴ)・けしの実・青海苔(のり)または紫蘇(しそ)の実などを混ぜて粉末にしたもの。

【語源・由来・成り立ち】

七味唐辛子(しちみとうがらし)の語源・由来について、「しちみ」は、「酸・苦・甘・辛・鹹」の五種の食味を「五味」、また「」を加えて「六味」と呼びならわしてきたことに倣ったもので、主に関西で用いられた。

関東では「なないろとうがらし」と呼び、関西と対立するが、近代以降の多くの辞書では「七色唐辛子(なないろとうがらし)」を標準語形と認めている。

「七色」の「色」は種類の意を表わすが、そうした用法が希薄になりつつあることに加えて、商品名としては専ら「七味」が用いられるところから、現在では「しちみとうがらし」の呼称が一般的である。

【実例・用例】

*滑稽本・八笑人〔1820〜49〕三・追加下「お振舞申批杷葉湯は陰徳者の婦人耳をいため、七味(シチミ)とふがらしの匕(さぢ)は五齢湯の調合に替り」

*蕎麦通〔1930〕〈村瀬忠太郎〉一二「蕎麦の薬味は、通常おろし大根、刻み葱、蕃椒又は七味唐がらしを供し」

【漢字辞典】

「しちみとうがらし」を漢字で書くと「七味唐辛子」と表記する。

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