しどろもどろ

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【意味】

言動に秩序がなく、たいそう乱れているさま。また、足もとの定まらないさま。「しどろ」を強めていう語。

【語源・由来】

「しどろ」は「秩序がなく乱れている」意味の形容詞「しどけなし」の「しど」に接尾語の「ろ」が付いた語。「もどろ」は「まぎれる」「まどう」意味の動詞「もどろく」の「もどろ」で、「しどろ」に語呂を合わせることで、意味を強めた語である。

「源氏」などに見られるように、中古・中世の用例では、乱れていること全般を表わし、特にマイナスのイメージは強くはなかった。また歌語としても用いられ、その場合、挙例の「海人刈藻物語」のように、苅萱(かるかや)のイメージと結びつくことが多い。中世後期には、特に足どりがたよりないことに多く用いられるようになり、近世に入ると、あわてたり動揺したりして話し方が円滑さを失った様子に偏るようになった。

【漢字辞典】

「しどろもどろ」の漢字表記は不明。

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