【意味】
屍(しかばね)とは、死人のからだ。しかばね。なきがら。死骸。
【語源・由来・成り立ち】
屍(しかばね)の語源・由来は、「しにかばね」の転じた語。「かばね」は骨の意味であるが詳しくはわかっていない。「しかばね」の仮名書きの表記は、中世末期以降より見られる。
【実例・用例】
*読本・雨月物語〔1776〕吉備津の釜「明たる戸腋(とわき)の壁に腥々しき血灌ぎ流て地につたふ。されど屍(シカバネ)も骨も見えず」
*日の出前〔1946〕〈太宰治〉「人間は自分の最高と信じた路に雄飛しなければ、生きてゐても屍(シカバネ)同然である」
【漢字辞典】
「しかばね」を漢字で書くと「屍」「尸」と表記する。