【意味】
しきりに(頻りに)とは、
①同じ事が何度も重なるさま。さかんにひきつづくさま。重ねて。たびたび。しばしば。ひっきりなし。
②物事の程度や、感情、熱意などの度合が強いさま。むやみ。熱心だ。
【語源・由来・成り立ち】
しきりに(頻りに)の語源・由来について、同じ事が何度も重なる意味である「しきる(頻)」の連用形「しきり」が変化して「しきりに」となった。
【実例・用例】
*近世紀聞〔1875〜81〕〈染崎延房〉九・三「既にして谷中口の防禦甚だ心元なしとの注進頻(シキ)りなるをもて」
*夜明け前〔1932〜35〕〈島崎藤村〉第二部・上・六・六「平田同門の人達の動きがしきりに彼の胸に浮んだ」
【漢字辞典】
「しきりに」を漢字で書くと「頻りに」と表記する。