漆喰【しっくい】

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【意味】

漆喰(しっくい)とは、消石灰または牡蠣(かき)などの貝灰にふのりや角又(つのまた)などを練り合わせたもので、壁や天井などの塗料として用いる。

【語源・由来・成り立ち】

漆喰(しっくい)の語源・由来について、漆喰の主原料である「石灰」の唐音による。「しっくい」の漢字表記に「石灰」を用いなかったのは、「いしばい(=酸化カルシウム)」の表記としてすでに「石灰」が用いられていたため。

「いしばい」は石灰や貝殻などを砕いて作ったもの。江戸時代の末期から「漆喰」という重箱読みの当て字が使用され、一般に定着したとされる。

【実例・用例】

*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802〜09〕初「まはりを、ゆのもらぬよふにしっくひをもって、ぬりかためたる風呂なり」

*吾輩は猫である〔1905〜06〕〈夏目漱石〉三「見ると漆喰で叩き上げた二坪程の土間に」

【漢字辞典】

「しっくい」を漢字で書くと「漆喰」と表記する。

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