【意味】
シナノキ科の落葉高木。日本特産で、北海道から九州までの山地に生え、高さ一〇メートルに達する。葉は互生し、長柄をもち長さ四〜八センチメートルの心臓形で縁に不規則な鋸歯(きょし)がある。初夏、葉腋(ようえき)から長い花柄を下垂し、芳香のある褐色の小さな五弁花を集めてつける。
花柄の基部にはへら形の苞葉があり、花柄と苞葉とは途中まで癒合している。果実は径約五ミリメートルの卵状球形で褐色の短毛におおわれる。材は彫刻・げた・鉛筆材に使う。樹皮の繊維で布を織り、船舶用のロープを作る。和名は結ぶ意味のアイヌ語に基づく。
【語源・由来】
【漢字辞典】
「シナノキ」「しなのき」を漢字で書くと「科木」「科の木」と表記する。