蜃気楼【しんきろう】

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【意味】

大蜃気楼(しんきろう)とは、気の温度が場所によって異なるとき、大気中で光が異常に屈折し、砂漠や海上などに何か物があるかのようにみえる現象。

【語源・由来・成り立ち】

蜃気楼(しんきろう)の語源・由来について、昔、中国で、蜃(大ハマグリ)という竜に似た架空の生き物が気を吐いて楼閣を描くと考えて名づけられたもの。

転じて、勝手な想像によって作りあげた物事をたとえていう。別名で、海市(かいし)。蜃市(しんし)。蜃楼。喜見城(きけんじょう)。空中楼閣。日本では富山湾の蜃気楼が有名。

【使い方・実例・用例】

*妻木〔1904〜06〕〈松瀬青々〉春「珊瑚つむ船の行方や蜃気楼

*或る女〔1919〕〈有島武郎〉後・二八「辛うじて築き上げた永遠の城塞が、果敢なくも瞬時の蜃気楼のやうに見る見る崩れて行くのを」

【漢字辞典】

「しんきろう」を漢字で書くと「蜃気楼」と表記する。

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