竹篦返し/しっぺ返し【しっぺがえし】

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【意味】

竹篦返し(しっぺがえし)とは、すぐにしかえしをすること。また、ある仕打をうけて、同じ程度、方法でしかえしをすること。

【語源・由来・成り立ち】

竹篦返し(しっぺがえし)の語源・由来について、「しっぺ」は「竹篦(しっぺい)」のことで、禅宗で用いる弓に似た竹製の細長い棒のこと。座禅の最中に、高僧が雑念や居眠りなど姿勢が乱れた弟子をいましめのために打つのに用いる。

反対に打たれた弟子もいずれ高僧として、今度は打つ側になるので、ここから「しっぺ返し」ができたという説がある。また、子どもの遊びにも「しっぺ遊び」があり、これも「竹篦」からできた語と言われている。

【使い方・実例・用例】

*春泥〔1928〕〈久保田万太郎〉三羽烏・一「ことによると竹篦返(シッペガヘ)しに、大きに春は名古屋へでもやられるかも知れない」

*自由学校〔1950〕〈獅子文六〉鮎料理「恐らく、平さんは、贈物を貰うことを余儀なくされたうらみで、彼女にシッペ返しをしたのではないか」

【漢字辞典】

「しっぺがえし」を漢字で書くと「竹篦返し」と表記する。

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