【意味】
したく(仕度)とは、予定されている物事を実行するのに必要なものをそろえること。準備。用意。または、外出するために身なりを整えること。身じたく。
【語源・由来・成り立ち】
したく(仕度)の語源・由来について、支度の「支」には「はかる」「計算する」といった意味を持つ。さらに「度」も「はかる」という意味で、支度は「見積もる」「計算する」というのが原義である。
これが時を経て変化していき、「準備する」「用意する」の意味に転じた。近世以降には、外出などのために身なりを整える意味で用いられるようになり、たとえば「身仕度」や「旅支度」などの複合語が派生してできた。「仕度」は当て字である。
【実例・用例】
*狐の裁判〔1884〕〈井上勤訳〉三「頓て旅の装束(シタク)を整へ、其日直に発足し、急ぎに急ぎて」
*夜明け前〔1932〜35〕〈島崎藤村〉第二部・下・八・五「笠草鞋の支度もそこそこに帰路に就かうとした頃の彼は」
【漢字辞典】
「したく」を漢字で書くと「支度」「仕度」と表記する。