【意味】
舌を巻く(したをまく)とは、ひどく驚く。感心する。
【語源・由来・成り立ち】
舌を巻く(したをまく)の語源・由来について、中国の『揚雄伝』が出典である、その中に「舌巻」という表記がある。「舌巻」は文字とおり、「舌(先)を奥へとまるめる」の意味で、これを相手に圧倒されて言葉も出ないさまのたとえとしたものである。
この漢語「舌巻」の訓読みを通して、日本に「舌を巻く」という慣用表現が生じたものとされている。
【実例・用例】
*浄瑠璃・用明天皇職人鑑〔1705〕三「浦人共したをまき、坊主もどきのせがれイヤこいつただ者ならず」
*経国美談〔1883〜84〕〈矢野龍渓〉後・一八「全土の列国皆舌を巻て戦慄し」
【漢字辞典】
「したをまく」を漢字で書くと「舌を巻く」と表記する。