【意味】
咳き(しわぶき)とは、咳(せき)。または、合図をしたり、制止したりするためのせきばらい。
【語源・由来・成り立ち】
咳き(しわぶき)の語源・由来について、動詞「しはぶく」の連用形の名詞化した言葉。「しはぶく」は「繁(しは)吹くの義」とする説、または「しは」は唇・舌の意味を表す古語などの説がある。
【実例・用例】
*俳諧・犬子集〔1633〕一五・雑下「楊貴妃の心いかほどせきぬらん 華清宮にもしはふきの声〈慶友〉」
*死霊‐一章〔1946〜48〕〈埴谷雄高〉「背後に…光と影の仄暗い境に、誰か立って〈略〉微かにしわぶきしたり」
【漢字辞典】
「しわぶき」を漢字で書くと「咳き」と表記する。