【意味】
空豆(そらまめ)とは、マメ科の一年草、または越年草のこと。原産は北部アフリカおよび南西アジアとされている。ヨーロッパには有史以前に伝わり、今では世界各地で栽培されている。日本へは一七世紀頃中国を経て渡来したと思われる。
【語源・由来・成り立ち】
空豆(そらまめ)の語源・由来について、長楕円形のさやが、空に向かって直立するためにたとえられてできた言葉である。
なお「蚕豆」とも書くのは漢名からで、さやがさなぎになる前の蚕(かいこ)に似ているからとも、蚕を飼う初夏に食べるからとも言われる。
【使い方・実例・用例】
*俳諧・新類題発句集〔1793〕夏「そら豆やしとろに花の小紫〈作者不知〉」
*小学読本〔1874〕〈榊原・那珂・稲垣〉三「豌豆(ゑんどう)、蚕豆(ソラマメ)、刀豆(なたまめ)、藤豆(ふぢまめ)、隠元(いんげん)、大角豆(ささげ)の如きは、皆別種に属す」
【漢字辞典】
「そらまめ」を漢字で書くと「空豆」「蚕豆」と表記する。