【意味】
総花(そうばな)とは、すべての関係者をまんべんなく立ててやること。皆に恩恵を与えること。
【語源・由来・成り立ち】
総花(そうばな)の語源・由来について、もともとは料亭や遊女屋などで、客が使用人に出す祝儀のことを「花」といい、「総花」とは、使用人全員に渡す祝儀といった。
現在では「総花的」「総花式」といった言い方が主流となっている。
【実例・用例】
*洒落本・水月ものはなし〔1758〕下・妓有嫗「此正月のおまへの惣花で。大きな蔵をたてますなんど、あくたいをつく」
*滑稽本・浮世床〔1813〜23〕初・上「おらが花は総花にしても三十六文ですむ」
【漢字辞典】
「そうばな」を漢字で書くと「総花」と表記する。