【意味】
すべからく(須く)とは、当然なすべきこととして。本来ならば。当然・是非(ぜひ)の意。
【語源・由来・成り立ち】
すべからく(須く)の語源・由来について、動詞「す(為)」に助動詞「べし」がくっついたとされる「すべし」が、ク語法で「すべからく」となった語である。
ク語法は、活用語の語尾に「く」「らく」が付いて名詞化する語法であるため、本来は「すべきであること」という名詞句になる。
しかし、副詞的に用いられてるようになっており、次第に「当然」「是非とも」という意味に変化していった。
【使い方・実例・用例】
*布令字弁〔1868〜72〕〈知足蹄原子〉六「須 スベカラク ネガワクバ又ヨロシクスベシト云コト」
*彼の歩んだ道〔1965〕〈末川博〉四「青年はすべからく革新的な方向へ勢を盛りあげて前進すべきであるというようなことを書いた」
【漢字辞典】
「すべからく」を漢字で書くと「須く」「須らく」と表記する。