【意味】
素寒貧(すかんぴん)とは、貧乏で何も持たないこと。まったく金がないこと。また、そういう人や、そのさま。用例は「給料前で素寒貧な(の)状態」など。
【語源・由来・成り立ち】
素寒貧(すかんぴん)の語源・由来は、江戸時代から使われていた言葉。素寒貧の名の通り、貧しく、無一文で身に何もない状態をさす。とはいえ、すかんぴんは単に貧乏であることを示すよりも、そういった人を罵ったり、自身がそうである場合に自嘲する言葉として使われることが多い。
【実例・用例】
*当世書生気質〔1885〜86〕〈坪内逍遙〉六「余融があっての道楽なら、げに御もっともな事なれども、素寒貧(スカンピン)な書生の身分で」
【漢字辞典】
「すかんぴん」を漢字で書くと「素寒貧」と表記する。