【意味】
シャモとは、ニワトリの品種の一つ。江戸初期にシャム(タイ)から輸入され、日本で改良された。
【語源・由来・成り立ち】
シャモの語源・由来について、タイの旧国名である「シャムロ」が元になっている。のちに「シャム」と呼ぶようになった。
シャムから伝来したものを一般的に「シャムロ」といい、この鶏を「シャムロ鶏(けい)」と言った。江戸時代にはシャムと呼ぶことが多かったが、次第にシャモに定着していった。
なお「軍鶏」という漢字表記は当て字であり、闘争心が強く、闘鶏に使われるところから用いられるようになった。
【実例・用例】
*内地雑居未来之夢〔1886〕〈坪内逍遙〉一〇「御酒本(みきもと)は、しゃもの脚を、頻に『ナイフ』にて解剖してありしが」
*日本橋〔1914〕〈泉鏡花〉三五「電話が筒抜けに耳へ響くのは、事は違ふが、鳥屋の二階で、軍鶏(シャモ)の鳴声を聞くのと肖て居る」
【漢字辞典】
「しゃも」「シャモ」を漢字で書くと「軍鶏」と表記する。