【意味】
斜に構える(しゃにかまえる)とは、しっかりと身構える。妙に改まった態度をする。おつに気取る。または、物事に正面から対処しないで、皮肉、からかい、遊びなどの態度で臨む。
【語源・由来・成り立ち】
斜に構える(しゃにかまえる)の語源・由来について、もともと剣道の用語、刀をまっすぐ相手の正面に向けずに、いわゆる正眼の構えからずれて、斜めに構えることをいった。
それが人の態度へと転じて、普通ではない構え、まともではない態度などの意味へと派生していった。
【使い方・実例・用例】
*人情本・春色梅児誉美〔1832〜33〕四・二三齣上「湯どのより出づるらう下の中の間に、斜に構える(しゃにかまえる)彼の鬼兵衛」
*草枕〔1906〕〈夏目漱石〉一二「只真直(まっすぐ)な短い枝に、真直な短い枝が、ある角度で衝突して、斜に構えつつ」
【漢字辞典】
「しゃにかまえる」を漢字で書くと「斜に構える」と表記する。