遮二無二【しゃにむに】

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【意味】

遮二無二(しゃにむに)とは、がむしゃらにやるさま。むやみに。めったやたらに。または、ある感情が激しくつのってくるさまを表わす語。やたらと。むしょうに。

【語源・由来・成り立ち】

遮二無二(しゃにむに)の語源・由来について、古い書物をひもとくと、17世紀に見られる「しゃりむり(差理無理)」があり、「しゃにむに」は「しゃりむり」が音変化した語といわれている。

「しゃりむり」の「むり(無理)」はその意味であるであるが、一方の「しゃり(差理)」の意味は、道理と食いちがう意味または、当て字であるかは明らかでなく、「しゃりむり」の語源は不明である。なお「無理」を語呂よく言うために、「むに」と言い換えたとされる。

【実例・用例】

*河童〔1927〕〈芥川龍之介〉一三「クラバックはこの河童たちを遮二無二(しゃにむに)左右へ押しのけるが早いか」

*放浪記〔1928〜29〕〈林芙美子〉「もう、しゃにむに淋(さび)しくてならない」

【漢字辞典】

「しゃにむに」を漢字で書くと「遮二無二」と表記する。

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