松竹梅(しょうちくばい)

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【意味】

三つとも寒さに耐えるところから、歳寒の三友とよび、めでたいものとして慶事に使われる。

【語源・由来】

松竹梅とは、縁起物の一つで、鶴亀(つるかめ)などとともに吉祥のものとされる。中国では、風雪や厳寒に耐えて緑を保つ松・竹と他の植物に先駆けて花を開く梅を、高潔・節操・清純などの象徴として歳寒三友(さいかんさんゆう)とよび、絵画や器物などに用いられた。日本には奈良時代に伝わり、慶事や新年の飾り物にされ、『万葉集』や『古今和歌集』などにもみえるが、室町時代には謡曲に取り入れられて慶事の席で謡われるようになった。

江戸時代になり長唄(ながうた)や河東節(かとうぶし)その他の祝儀曲として数多く作曲され、三橋勾当(みつはしこうとう)の地歌箏曲(じうたそうきょく)は広く知られている。また、室町時代からは、強い生命力を表す松に成長の早い竹を添えて新年に門口に飾り延年を祝うようになった。

【漢字辞典】

「しょうちくばい」を漢字で書くと「松竹梅」と表記する。

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