手向ける【たむける】

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【意味】

手向ける(たむける)とは、神仏や死者に供え物を献じる。また、死者に誇れる行ないの結果などを報告して、その霊を慰める。

【語源・由来・成り立ち】

手向ける(たむける)の語源・由来について、「た」は「手(て)」の複合語をつくるときの形。「向ける」は、そちら側に面するように置き換えることから、そちらへやる、供えるという意味に転じた。なお「たむける」は手をもって供えるという意味。

【実例・用例】

*仮名草子・片仮名本因果物語〔1661〕上・一「死して二七日になれども火を燃し香華を手向(タムク)る者も無」

*読本・南総里見八犬伝〔1814〜42〕九・九三回「短兵急に城を抜き仇を屠りて、亡君亡父に手向(タムケ)んずと」

【漢字辞典】

「たむける」を漢字で書くと「手向ける」と表記する。

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