タニシ/田螺【たにし】

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【意味】

田螺(たにし)とは、タニシ科に属する淡水産巻貝の総称。殻は日本産の種では右巻き。殻色は緑褐色ないし黒褐色で、殻口に角質の薄いふたがある。

【語源・由来・成り立ち】

田螺(たにし)の語源・由来について、「螺(にし)」は巻貝の総称であり、赤い巻貝をアカニシ、長い巻貝をナガニシという。タニシとは、田にすむ巻貝の意味である。古名は「たつび」と呼んだ。

【実例・用例】

*仮名草子・仁勢物語〔1639〜40頃〕下・五二「粽(ちまき)買ひ君は銭にぞまどひける我は田に出でて取るぞ佗びしき、とて田にしをなん遣りける」

*俳諧・一茶発句集〔1829〕上「夕月や鍋の中にて鳴田にし

【漢字辞典】

「たにし」を漢字で書くと「田螺」と表記する。

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