【意味】
反物(たんもの)とは、主に和服用の織物の総称。転じて呉服という。
【語源・由来・成り立ち】
反物(たんもの)の語源・由来について、「反」は古代から使われてきた長さの単位である。しかし時代によって異なっている。後に大人の着物一着分の布地を「一反」というようになり、現在では鯨尺で幅一尺(約3cm)、長さ二丈八尺(約10.6m)をさす。
「反物」は、着物一着分(一反)を単位として、生地の切り売りをしたことに由来する。
【実例・用例】
*交易問答〔1869〕〈加藤弘之〉上「自分の織った反物壱反と、酒壱升の取かへは、不平均で出来ず」
*丸善と三越〔1920〕〈寺田寅彦〉「反物や帯地やえりの処を永い時間引き廻はされるのは」
【漢字辞典】
「たんもの」を漢字で書くと「反物」と表記する。